インプラント 価格を選ぶ理由

婦人科の先生にうかがうと、明細胞がんには抗がん剤はそんなに効くものではない、それでも抗がん剤治療をおこなうのは、再発したときに「あのとき抗がん剤をやっておけば」という悔いが残らないようにするためだということでした。
そこでE川先生にうかがうと、大量の抗がん剤は免疫細胞を殺してしまうけれども、少量の抗がん剤はかえって免疫を助けることがあるということで、これもE川先生と婦人科の先生とのあいだのご相談で、ふつうの量の3分の1ぐらいに抑えた抗がん剤治療をしていただきました。 おかげさまで大した副作用もなく、たいへん楽な抗がん剤治療でした。
抗がん剤に続いて放射線療法もおこないました。 抗がん剤と放射線の合間をぬって、5回の活性化リンパ球の注入をしていただきました。
これもまた、なんの副作用もなく、たいへん楽な治療でした。 その後、定期的に病院に通って再発の監視をしていただいていましたが、再発の兆候はなにもありませんでした。
約2年半たった2000年の秋に、再発するならそろそろかな、と思い、念のため、さらに6回のリンパ球注入をしていただきました。 最初にとったがん細胞や、リンパ節からとったリンパ球がまだ凍結保存してあり、今回もそれらを使って活性化リンパ球をつくってくださいましたので、採血もなく、私は活性化リンパ球の点滴を受けるだけでした。
このときにはすでに瀬がんの治療でいろいろご苦労なさっておいでの患者さんやご家族が多い中で、私の場合は、病院の先生方とSクリニックの先生方との連携によって、最新の治療を再発予防というかたちで受けられたのは本当に幸運なことでした。 E川先生は「これをやらなくても再発しなかったかもしれない」といっていらっしゃいますが、これによって得られた安心感はどんなに大きかったかわかりません。
この賛沢な治療を受けられたことに心から感謝せずにはいられません。 いまはただ、健康にふつうの生活を送れることの幸せをかみしめています。

Sクリニックができていたので、G、E両先生のお世話になり、クリニックのすばらしい環境の中で気持ちよく治療をしていただきました。 現在手術から4年以上経過していますが、定期検診でも異常は見つからず、婦人科の先生方も「再発するならもっと早い段階でするはずだから、もう大丈夫でしょう」とおっしゃってくださいます。
私は総合病院の院長職に就いていますが、専門は外科で、がんの手術も手がけてきました。 一昨年の2000年の秋、腰痛が悪化したため(結果的に椎間板ヘルニアとわかったのですが)、腹部内臓を調べるついでに健診のつもりで肺のCT検査を受けました。
がんの治療に従事してきましたから、肺のCT写真に写っているものが、がんであることはすぐわかりました。 その日のうちに同僚に手術の日程を決めてもらい、9月に右肺上葉(肺全体の約4分の1)の切除手術を受けました。
腫傷の大きさは約2センチ、病期(ステージ)はI期に相当していました。 私のがんは分類上、再発リスクの高い「腺がん」に属するものでしたから、その予防のために、術後2か月あまり抗がん剤(UFT)を服用していました。
経過は順調だったのですが、昨年の4月にふたたび全身検査したところ、牌臓に異常な腫傷陰影が見つかり、転移との鑑別が困難であったので、念のため切除手術を受けましたが、幸い転移ではありませんでした。 その後、再発予防に関して、もっと有効な治療法はないかと探っていく中で、私の興味を引いたのが免疫細胞療法(活性化自己リンパ球療法)でした。
これに関する臨床研究は、国内でもいくつかの医療機関でおこなわれていましたので、私は最初、都内にある医科大でこの療法を数回にわたって受けていました。 ところで、私は手術で肺の一部を切除した際に、がん組織の一部を自分の病院内の冷凍庫に凍結保存していました。
いつかなにかの研究に役立つであろうと、きわめて個人的な思いからそうしていたのです。 医科大で治療しているとき、ふと、そのがん組織を生かせないものかと考えました。
がんは免疫の監視をかいくぐって成長・肥大するわけですが、重要なことは、敵であるがん細胞を免疫細胞がいかに正確に認識できるかどうかにあります。 医科大では採血によって得たリンパ球を活性化させて、がん細胞への攻撃力を高める方法がとられていましたが、これはこれで有効と思われるのですが、がん組織から抗原をつくり、それをワクチン的に使うほうが、敵を正確に認識する能力が高まるという意味において、はるかに有効のように思えました。

残念ながら、医科大ではそこまでの治療をおこなっていませんでした。 Sクリニックのことは、インターネットやE川先生の著書を通じて知りました。
電話で問い合わせてくわしいお話を聞かせていただいたところ、がん組織を使った治療が可能とのこと。 理論的にもこちらのほうがすぐれていると判断し、自分のがん組織をドライアイス詰めにしてE川先生やG先生のご協力を仰ぐことになりました。
医者も人間ですからがんにもなり、がんで死にたくないという点で一般の方々となんら変わるところがありません。 また、医者ががんにかかった場合、どんな治療を受けるのかについてもひじょうに興味のあるところだと思われます。
私の場合は、手始めに抗がん剤を使いました。 抗がん剤はその副作用が強調されるあまり、〃怖いクスリ“というイメージをもたれがちです。
しかし、それではいまの医学を否定することになってしまうでしょう。 現在日本で入手できる抗がん剤の薬としての効果(治療成績)は、以前とさほど変わっていないという認識が私にはあります。
ただ、新しく開発された抗がん剤の中には、特定のがんに対してひじょうに有効なものがあり、白血病や生殖器のがんなどのように、そうした抗がん剤で治る可能性が高いがんもあるのです。 100パーセント悪者と決めつけてしまっては、それこそ治療の進歩はなくなってしまいます。
偏見にとらわれず、効を奏して治癒している例もかなりあるという一側面も知っておくことが大切でしょう。 ただ、免疫細胞療法は、どの段階のがん(たとえ終末期であっても)にも使用できる利点があるのに対し、抗がん剤の場合は、ふつうそれができません。
使われ方にも問題があったといえるのではないでしょうか。 最近までは、副作用で具合が悪かろうがなかろうが、小さくなれば、写真で影が消えれば、「それでよし」とする傾向も見られました。

その一方で、一時的に消えたり小さくなるなどの効果はあっても、またすぐ大きくなって、患者さんを不安に陥れるケースが後を絶ちませんでした。 小さくなった、消えたという抗がん剤の有効性の判定は、かならずしも最終的な効果に結びつかず、小さくなって、また大きくなったというのでは、結局、治療に抗がん剤を使っても使わなくても結果は同じということになってしまうでしょう。
現在は、がんとの共存という休眠療法的な考え方がひろまりつつあります。 私もこの考え方には賛成で、転移があっても、小さくならなくても、大きさが変わらず、がん特有の自覚症状に悩まされるのでなければ、それはそれでよいわけです。

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